バイオ燃料のせいでカールがかーるく
いや、冗談じゃないんだこれ。
風が吹いたら坊やも桶屋もみな落ちるみたいな話だが、
現実ってのは時に斜め上にかっとんで行くからなぁ。
まずいましきりに言われているバイオ燃料とはなにかから
見ていこうと思う。
バイオ燃料とは要は植物などをもとにした燃料源のこと。
材料として主に、とうもろこしやサトウキビ、食用油、木材(廃材)
糞尿やおがくずなどが考えられている。
いらないゴミを燃料に変えるというのはわかるけど、わざわざとうもろこしやら
さとうきびを燃やすのはもったいない?とも思えるのだが。
よく考えてみるとサトウキビとかって砂糖を搾り取ったら残りかすが
発生するわけなんだよな。この残りかす、ぶっちゃけゴミだ。
とうもろこしにしてもほかの穀物にしてもそうだ。
可食部以外はまぁゴミになる。
でこのゴミを再利用するってのがバイオ燃料の基本なんだけども…
二酸化炭素固定という側面から言うと、バイオ燃料にふさわしいのは
C4植物であると考えられる。…C4植物って何だっていわれそうだけど。
普通の植物はカルビンサイクル(C3)による二酸化炭素固定を行っているが
この方法、実は現在の地球ではあんまり効率がいい方法といえない。
二酸化炭素の濃度が低すぎるのだ、多くの植物にとっては。
(植物の成長を促すため温室で二酸化炭素濃度をあげることすらある)
高温になると大気中の二酸化炭素の濃度(350ppm)にまで匹敵する量を要求する。
成長の限界があるってことだ。
また、受けられる光の量にも限界があり、あんまり強い光は逆効果ですらある。
ところがC4植物の場合、二酸化炭素の濃度が低く、窒素量が少なく
水が少ない、光の強いところに適応しているわけなのだ。
C02が急激に減少した時代にこいつらは爆発的に放散して、現在に至る、と。
植物にとって厳しい時代にふえたんだな。
そんなわけで効率のいい炭素固定行えるC4植物のサトウキビやとうもろこしが
バイオ燃料の候補になったのだけども…
そもそもバイオ燃料作るにしたってだな、現在の農業じゃ穀物作るのにも
エネルギーが要るわけだ。たとえばよく日本の食料自給率上げろといわれるが、
石油止まったらただでさえ低い自給率が低下するわけで…
石油不足になったら食糧輸入もできなかろう。
もともと食料作るために作られてる穀物に影響が出るなんて本末転倒な事態も
発生している。
バイオエタノールを産生することが期待されるとうもろこしの値段が暴騰。
http://www.nature.com/news/2007/070226/full/070226-15.html
http://www.earth-policy.org/Updates/2006/Update60_data.htm#fig4
食料やら飼料にまで影響が出始めた。
最終的には食料品全般が高騰することになるだろうなぁ。
もうすでに影響は出始めている。
バイオエタノールのせいでとうもろこしが暴騰してカールが減量したってどんだけ。
当然業界シェアトップの明治製菓がこの状態では、ほかのメーカーも
原材料の高騰に悩まされるだろうし、うまい棒なんかも減量するだろうな。
先物業界でも死人がいっぱいでてるだろうなぁ。まぁそれはいつものことだが。
アメリカは遺伝子組み換え植物利用したいらしいが…うーん。
遺伝子組み換えで収量三倍に!って技術面ではともかく発想自体はあんまり某北の国と
レベル変わらんだろ…悪影響でなきゃいいが。
貧困国が食料買えなくなる危険性もあるようだ…
ていうかとうもろこしやサトウキビって糖の原材料だから菓子類全滅だろ!
コーンシロップも安価な糖質だったんでよくつかわれていたが…
だいたい地上の植物より藻つかえよ藻!
海藻の生産力馬鹿になんねぇし、藍藻のエネルギー転換効率は想像絶するしさ。
中国渤海あたりの富栄養化対策にもなるだろうからぜひ国際協力でやるべきかと。
…もっとも日韓がそれやってたら中国が
「それはうちの栄養塩だからうちのエネルギーだ!」
とか言い出しかねない恐れも…どんだけだよ。
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